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JVMとは

明治維新より150年間、私たち日本人は西洋型の近代合理主義の思想や価値観を受け入れ、第二次世界大戦(大東亜戦争)後の高度経済成長でさらなる発展を遂げ、世界に類をみない経済的に豊かな社会を手に入れました。ですが、その背景の裏では環境問題、格差問題、企業の不正問題、労使間の問題、ブラック企業というレッテルなどという様々な問題を常に抱え続けています。

戦後、物やサービスが十分になかった時代はモノを作ればどんどん売れて、それが循環して所得が上がり、またモノが売れていくという好循環での経済成長を遂げました。企業はとにかくモノやサービスを作って世に出せばそれなりに売れていくという中で、大なり小なり発展してきたのです。
ですがこの十数年、あなたもご実感されている通り過去の成功体験が全く通用しないという状況が日本のどの業界を見ても明らかです。

なぜか?答えは簡単です。
すでに世の中には、人間に必要なモノやサービスはあり余るほどに需要が満たされているからです。

今、あなたの会社が顧客に対して事業として行っている全てのことは、すぐ近くにいる同業他社でもほとんど同じことが全て出来てしまいます。それほどモノやサービスというのはコモディティ化して、誰でもが作り提供できるようになっています。

では、その状況の中で顧客に選ばれ、継続的に発展を続けられる企業に必要な条件とは一体何でしょうか?
日本は世界で最も歴史が長い国です。そして世界の創業100年を超える企業のほとんどは日本に集中しています。世界最古の企業も日本に存在します。さらに遡れば日本の縄文時代は1万年以上続きました。今、日本の全ての企業に求められているのは、西洋型の近代合理主義に基づく企業経営論ではなく、この日本が少なくとも歴史学上現在の国の形になった神武天皇即位のからの2,600年間、さらには1万年以上培って紡いできた思想や価値観をもう一度学び直し、あなたの会社の経営指針に復活させることが必要です。

戦後、GHQの占領下になった日本は過去に培い紡いできた思想や価値観を自虐史観に差し替えられて封印されてきました。ですが、世界規模で格差問題、難民問題、EU圏の混乱など、西洋型の近代合理主義で作られた世界は限界を迎えています。西洋の大航海時代から始まった今の価値観の世界支配はわずか500年で終焉を迎えようとしています。持続的発展が可能な日本本来の思想や価値観は、世界で最も古く、最も最先端なのです。

これからの世界の企業経営の最先端は、日本独自の思想と価値観をいかに実際の経営に取り入れて実行に移していくかです。
JVMは、志ある日本の企業経営者を始め、その全ての社員の方と一緒に学び、実業の現場で実行し、物心両面豊かなこれから先の明るい日本、そして日本が世界をリードできる社会を築いていければと切に願っています。

PROFILE -著者プロフィール-

Japan Values Management

寺﨑博俊:有限会社JVM代表取締役社長/100年続く会社をデザインする経営コンサルタント 1985年生まれ 福岡大学出身。
自社ではコンサルタント事業・歴史教育事業・化粧品事業・メディカル事業などを行う。2007年に竹内日祥上人が開講する経営人間学講座に出会い、価値観の重要性に気づき衝撃を受ける。それ以来、従来の価値観での経営に危機感を覚え、社内の問題を徹底的に拾い上げて抜本改革を繰り返し続け、気が付いたら「100年続く会社をデザインする経営コンサルタント」になっていた。自身が経営する化粧品事業では1か月で6,000万円を売り上げるキャンペーンや、1か月で500万円のキャッシュフローを生み出すマーケティングなどを成功させる。生産性が高く利益率が高い組織の作り方・顧客とのコミュニケーションを深めるマーケティング・短期間で売上を上げるマーケティング・継続的に安定した売上を維持する仕組み作りが得意。事業を通して、豊かで精神性の高い社会づくりを目指している。