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2021.06.08 マーケティング 記事

人は、どこまで正気を保てるか?

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from寺﨑博俊

時を遡れば電波放送、そしてインターネットと、情報を発信するメディアと、テレビ・PC・スマートフォンといった、それを受信して発信するデバイスの発達で私たちの暮らしの中にはいつの間にか処理しきれないほどの情報が溢れています。

「メディアを制する者が、人々を制する」

これは、誰が初めに言った言葉なのかは定かではありませんが、世界各国の時の政治家や、大企業家等が口々にする言葉です。

つまり、「情報」を一方的に流すことが出来る立場にある者が、それを受け取る者の考え、行動、心理までをも操ることが出来る、ということです。

例えば、メディアにはどんなものがあるか?代表的なものはテレビ・雑誌・業界紙・新聞・インターネットニュースメディア・CMなどがそれに当たります。

人は同じ情報を繰り返し何度も与えられることによって、その情報が無意識のうちに潜在意識に刷り込まれ、メディアで流れてくる情報を基に考え、行動します。例えば、交通事故や煽り運転の報道が多い時には、「最近は事故が多いな、気を付けよう」とか「最近は煽り運転をする人が多いようだ。けしからん」等、どのメディアも毎日そのような報道をされるとその様に感じてしまいますが、実際のデータだと交通事故は年々減っている、という事実があったりもします。その後ろで、ドライブレコーダーがめちゃめちゃ売れている、という事実もあります。

あなたにもそのような経験はありませんか?

「メディアを制する者は、ビジネスを制する」ともマーケティング業界界隈では言われますので、それはもしかすると自動車産業や関連産業のマーケティングの一環だったのかもしれませんね。真意は定かではありませんが、可能性のお話しです。

一年以上メディアはコロナ一色

2020年の1月末頃から、メディアはコロナ一色です。一番初めの頃の報道を覚えているでしょうか?はじめは、「中国で謎の病気が流行っているらしい」から始まり、ダイヤモンドプリンセス号の報道一色となり、日本だけでなく、世界中が未知のウイルス・病気の蔓延に恐怖しました。そしてマスクの品薄、トイレットペーパーのデマなど2020年の前半は世界中がパニック状態といってよい状態だったと記憶にあります。

なぜ、人々はパニックに陥ったのでしょうか?

なぜなら、「情報」を知っていたからです。パニック状態になっていたのは、朝と夜の報道番組や新聞などからニュースを得る「大人たち」だけです。幼児や小学生、中学生などの若い世代はそもそも大人が観るニュースに関心がないため、知らないのでパニックになりません。勝手に大人達がパニックになっていた、というだけです。

つまり、毎日毎日、一年以上も連続でコロナは怖い、感染者がまた出た、ワクチンが救世主だ、、と一方的に情報を受け取っていた側の意識はどうなるでしょうか?想像に難くないと思います。連日ワクチン接種会場は予約が取れないほどの大盛況ぶりです。

同じ情報を繰り返し与えることによって人の意識は操れる

この様に、人の意識や認識というのは「情報」によってある程度操れます。しかも、それが大多数の意見になればなるほどそうなります。これは「正しい」とか「悪い」とかの善悪の話ではなくて、事実として起きる現象の事を表します。

この記事は一応、経営者向けですので、これを逆にビジネスシーンに置き換えてみましょう。あなたの提供する商品やサービスは、必ず誰かの役に立つものであるはずです。では、それを顧客や見込み客にどのように伝えていくか?どうすれば売れるのか?

これを先ほどの話に置き換えてみましょう。

・「メディア」

・「情報」

・「繰り返し」

・「多数の支持された意見」

つまり、あなたの商品やサービスを安定して販売していくには、このような事柄を意識すればいいわけです。

もっと販売したい、と思えば、その情報発信量を増やせばいい、という割と単純な話になります。

 

ちなみに、今回のコロナ騒動でワクチンの売上は世界的にめちゃめちゃすごい金額になっています。ワクチンをいきなり販売しようとしても、こんなにたくさんは売れなかったでしょう。。ここで良くも悪くも非常に参考になるのは、「ワクチンを売るためにワクチンを売り込んでない」という、非常に優れたマーケティングをされている点です。

事前に一年間しっかりとコロナの恐怖を人の意識に刷り込み、その恐怖から逃れられる解決方法を提供するという、マーケティング手法の中で最も破壊力のある(結果が出る)方法の一つです。

つまり、上手に商品やサービスを販売する手順は、商品やサービスそのものを売り込むわけではなく、「顧客や見込み客が抱えている問題」に対する解決方法を提供する、という流れが最も優れた結果をもたらします。

 

こんな目線で今世の中の報道はどうなっているのかな?何を売ろうとしているのかな?と見てみると、案外参考になるかもしれませんね。

 

PS:ワクチンを例に挙げましたが、ワクチンに対しての「賛成意見」「反対意見」を述べる意図はありません。打ちたい人は打てばいいし、打ちたくないなら打たなければいいという見解です。

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